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あなたは、これまでに、コレステロール値検査や、高脂血症治療薬の投与、マンモグラフィー(乳房X線撮影)検査(*訳註1)、甲状腺, テストステロン、エストロゲン、メラトニン、DHEAなどのホルモン補充療法を受けたことがありますか? そうだとすれば、あなたはすでに抗老化医学を体験していることになります。
この医学分野は、加齢に伴う疾患の早期発見、予防そして治癒に基づいています。成人病の90%は、老化という退行性変化にその原因があります。心臓病、ほとんどのガン、成人性糖尿病、脳卒中、高血圧、骨粗鬆症、骨関節症、自己免疫疾患、緑内障、アルツハイマー病などは、いづれもそうです。
こうした病気の多くは、早期発見と適切な処置によって、予防することも治療することも可能であり、更には、患者を元通り以上の健康体にすることも可能です。アメリカ抗老化医学アカデミー(A4M)の医師たちは、身体を若返らせて、寿命をのばす技術を開発しました。
抗老化医学は、最大限の健康と長寿を目指す最新の臨床医学分野であり、コレステロール値検査やマンモグラフィーだけではなく、他の様々な療法や治療による予防面
での健康管理を重視しています。今、老化や老人病に対する各医療施設の見方も大きく変わりつつあります。
米国のヘルスケアシステムの将来のためには、私たちの老化に対する考え方やその治療法を大幅に見直す必要があります。高年齢層が激増するこれからの社会に対応していくには、現在の治療中心の医療から予防中心の医療へ変えていかなくてはなりません。さもなくば、ベビーブーム時代に生まれた7600万人の人々が定年を迎え、慢性的な老人病にかかりだす2011年には、アメリカはそのコストを負担しきれず破産することになりかねません!(*訳註2)
抗老化専門医たちは、高齢者の発病と障害を予防することによって、生活の資質を改善し、寿命を延ばそうとしています。抗老化医学には、食事療法や運動による患者の生活様式の改善、血液検査で体内のホルモンバランスを調べて、必要に応じて医師の監督の下で行う複合ホルモン補充療法(DHEA、メラトニン、甲状腺、HGH、エストロゲン、テストステロン)、抗酸化剤及びビタミンの補給、ホルモン・レベルや血液成分だけではなく、細胞レベルに至るまで体の隅々の代謝要因を調べることができるようなテスト法などが含まれています。
アルツハイマー病や骨粗鬆症などの難病の多くは、患者の生活様式、栄養、医薬品などを適切に修正指導することで、予防することも治療することも可能であり、患者を元通り以上の健康体にすることもできます。
抗老化医学が普及するに従って、今後は医者と患者の関係も変わっていくことでしょう。これまでのように、気分が悪くなったり、何らかの症状が表れてから医者を訪ねる代わりに、年に2回ほど定期検査のために医者を訪ね、症状が表れる前に病気の可能性をチェックするようになるでしょう。
死亡率の高い病気を現代医学が克服しつつあるのは、治療技術が進歩したためではなく、早期発見や予防技術が改善されたおかげです。
*訳註1:米国では婦人の乳ガンが多いため。日本では胃ガンが多いので胃のバリウム検査、胃カメラの受診が挙げられるでしょう。
*訳註2:日本における保険医療制度も同様です。 |