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今、注目を集めている「アミノ酸」ですが、どれだけアミノ酸について知っているでしょうか?
本書によって「21世紀の栄養素」といっても過言ではないアミノ酸への関心を深めていただき、同時にアミノ酸サプリメント等を通じて日頃からの健康づくり、充実した生活、イキイキとした暮らしの実現に役立てていただきたいと思います。
「第1章 【2】もっと知りたいアミノ酸 」より
ヲアミノ酸が発揮する多彩な機能と作用
細胞や組織を作り上げている20種のアミノ酸は、それぞれが独自の働きや作用を発揮します。そのいくつかをご紹介しましょう。
私たちの体の中でもっともたくさん含まれているアミノ酸はグルタミンですが、筋肉組織の合成を促したり、分解を抑制したりすることがわかっているので、運動をしている時や肉体を酷使するような労働をしなければならない時には、大量補給すると疲労の軽減に効果があります。
また、免疫機能を高めることも知られており、グルタミンが減少するとウィルス感染への抵抗力がダウンして、カゼなどをひきやすくなります。
アルギニンも免疫機能を高めますが、より重要な働きとして肝機能の強化をあげることができるでしょう。全身に60兆個もあるといわれる細胞の新陳代謝によって作り出されたアンモニアが、肝臓で分解されるのを促進するといわれています。
また、末梢の血管を拡張して血行を促進するので、手足の冷えに悩んでいる場合はその症状を改善することが期待できます。
このほか、アルギニンには脳下垂体に作用してHGH(ヒト成長ホルモン)の合成と分泌を促進する働きもあります。HGHは若返りを実現するものとして広く関心を集めているホルモンです。身体の脂肪の代謝を促し、筋肉を強化する作用も発揮します(HGHについては、第3章の「アンチ・エイジングとアミノ酸」でくわしくご紹介しています)。
猛スピードで進む高齢化社会の到来に伴って、私たちの身近な病気になってきたものに骨粗しょう症がありますが、その予防に役立つのがリジンです。リジンは骨の中にカルシウムが吸収される時に欠かせないアミノ酸です。
さらに、気分を高揚し、気持ちを明るく、すべての面で前向きにしてくれるアミノ酸もあります。フェニルアラニンがそれで、脳内モルヒネとして話題になったエンドルフィンの産出と活性を高める作用があります。
ヲゲノムの時代とアミノ酸
2000年6月、アメリカのクリントン大統領とイギリスのブレア首相が「ヒトゲノム(人の全遺伝子情報)の読み取りがほぼ完了した」と発表しました。クリントン大統領は続けて「これにより、多くの病気の診断、予防、治療に革命がもたされるだろう。将来、アルツハイマー病や糖尿病、ガンを治療できるようになるだろう」と語り、ヒトゲノム計画の進展とその成果に賛辞を惜しみませんでした。
ゲノムというのは、生物の生活機能を営むうえで必要な遺伝子を含む一組の染色体のことで、構成する染色体の基本数は生物の種によって決まっています。人間(ヒト)の場合は30億塩基対の遺伝子をもっています。ヒトゲノム計画というのは、そのすべての遺伝情報を解析しようとするプロジェクトなのです。
遺伝子というのは、その人に特有の遺伝暗号に従ってアミノ酸が結合され、タンパク質を構成したもの。タンパク質は酵素として細胞内の代謝反応を促し、一方で細胞構造をつくりだして遺伝形質が現れるように働きます。もっと簡単にいえば、遺伝子はタンパク質の設計図である、と考えればわかりやすいかも知れません。アミノ酸をどんな順番で、どうつなぐと、どのようなタンパク質がつくられていくかという情報が書き込まれているもの、それが遺伝子といってよいでしょう。

私たちの脳や各種の臓器、筋肉、骨、血液などは、いくつものタンパク質でできています。もちろん、遺伝子そのものもタンパク質でできています。遺伝子が書き込まれているのは2本のらせん状のDNAですが、このDNAの複製や、遺伝子に問題が生じた時にそれを修復するのに酵素が必要となりますが、それもタンパク質です。
こういう重要な役割を持っているタンパク質ですが、もし体内からアミノ酸が不足すると遺伝子の情報に基づいてタンパク質がつくられなくなり、遺伝子の突然変異などのトラブルを引き起こすことにつながります。病気になったり、老化が進む原因のひとつとなります。
日々の健康を維持し、病気や老化を寄せつけず、常に若々しくありたいと願うなら、9種類の必須アノミ酸、11種類の非必須アノミ酸が、いつも体内にあるようにしておきたいものです。
ヲアミノ酸なしでは考えられないこれからの健康づくり
皆さんは「セルフメディケーション」という言葉を聞かれたことがありますか。これは「健康の自己管理責任」ということで、自分の体や日々の健康は自分自身で守ろうという考え方を示したものです。
たとえば、体調が悪くなってから病院に行って医師の診断を受けるのではなく、そういう状態にならないように常日頃から健康に留意する。あるいは、重篤な病気でない限りは自分の判断で薬を適切に選び、自分の責任で治すようにする……これが、「セルフメディケーション」の基本的な考えなのです。
最近は暮らしの中での健康管理にサプリメント(栄養補助食品)を積極的に活用する人びとが増えていますが、こうした傾向も「セルフメディケーション」のひとつの具体的な現れといっていいかも知れません。予防医療のためにサプリメントを使うという派、健康を暮らしの中心に据えた新しいライフスタイルが生まれつつあるといってもよいでしょう。
いずれにしても、毎日の生活の中で自分の健康維持を心がける時代を迎えたということができます。
サプリメントを摂るにしても、安全で効果が確実なものを選ぶのが何よりも重要です。そういう意味では、私たちの体をつくるタンパク質のもととなるアミノ酸を配合したものは、安全性という点ではまず心配がないといってよいでしょう(アミノ酸代謝の異常、腎不全などの疾患を抱えている人の場合は担当医師に相談されることが必要となります)。
適切な量のアミノ酸を、毎日長期にわたって摂取すれば、日常的な健康維持と管理に役立つことでしょう。
次章からはアミノ酸が実現する健康づくりについて、具体的にご紹介しましょう。
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