プロポリス
健康食品の中でも、優れた抗ガン作用で注目を集めているプロポリス。最近では手軽に飲めるドリンク剤にも配合されるほどだ。高い関心を持つ科学者や栄養士、薬剤師、医師らによる研究が進められ、有効臨床例も数多く報告されている。
その注目度の高さから、目にすることも多いプロポリスとは、ミツバチの生産物のひとつである。植物から集めた花粉や樹脂などを、自らの分泌液で混ぜ合わせたもので、巣の補強や巣内を清潔に保つ役割を果
たしている。
ヨーロッパでは、古代ギリシャの時代から病気の予防や治療にプロポリスを利用して来た歴史があり、その名称もギリシャ語で、前を意味する”プロ“と、都市という”ポリス“の複合語。都市を守る城壁を意味するといわれている。
西洋の民間薬として広く知られるプロポリスを高く評価している医師のひとりが、新潟県あさひ医王クリニックの上野紘郁院長だ。日本代替医療学会の理事長も務める上野医師は、代替医療食品を積極的に治療に取り入れ、その中でもガン患者に対してプロポリスを多量
に投与することで良い効果を得ている。
「プロポリスを治療に取り入れたきっかけは、膠源病やウイルス疾患、進行性のガンなど、難病に使用して有効であった症例を経験したことですね。今では、積極的に治療に取り入れていますよ」
では、プロポリスはガンに対して、実際どのように作用するのだろうか。
「プロポリスには、各種のミネラルなど多くの成分が含まれていますが、現在までに7種類の抗ガン成分が見つかっています。これらが、単独または複合的に抗ガン作用を発揮するわけです」
プロポリスに含まれる成分の代表的なものを、上野医師にまとめてもらった
1)クレロダン系ジテルベン=ガン細胞の遺伝子複製を阻害し、ガン細胞の増殖を抑える。
2)桂皮酸の誘導体(アルチピリンC)=正常な細胞には害を及ぼさず、ガン細胞だけを死滅させ、損傷部修復の際もガン化を予防する。
3)カフェイン酸フェネチルエステル=正常細胞を傷つけることなく、ガン細胞を選択的に損傷させる。また、化学発ガン物質で誘発される皮膚ガンや大腸ガンの発育を抑制する。
4)ケルセチン=ガン細胞の増殖を、遺伝子が複製される前段階で止める。また、この濃度を高くすると、ガン細胞に直接働いて死滅させることができる。
「このようにプロポリスには、ガンの増殖を促進する活性酸素を消去し、免疫を賦活する効果
があります。これにより、殺ガン、転移予防、ガン化抑制などを行い、抗ガン作用となって現れるのです。
また、手術に併用すると術後の回復が良く、手術創の回復を速める効果もあります。放射線療法や抗ガン剤と併用した場合には副作用を軽減し、抗ガン治療を十分に行うことができます。そういう意味でも、抗ガン効果
をあげることになるわけですね」
上野医師は、プロポリスの抗腫瘍作用や免疫増強・抗酸化作用などを、ガンの予防と治療に応用するだけでなく、広範囲にプロポリスを活用している。たとえば、単純ヘルペスウイルスや細菌の感染による口内炎や咽頭炎、インフルエンザの予防や治療、また鎮痛作用を生かした歯痛、切傷痛などへの応用があげられる。
こうしたプロポリスの効果には、疑問を投げかける声が上がっている事実もある。その点について上野医師は次のように話してくれた。
「確かに、全身状態が悪すぎると効果も弱くなってしまいますし、体質によって効きにくい場合もあるので100パーセント有効というわけではありません。
しかし、効果
的な症例が多いのも事実なので、プロポリスの効果が出ない場合には、次の点をチェックしてほしいと思います。
1)品質が良くない
2)利用量が少ない
3)疾患にあった製品を使っていない
4)適切な使い方がなされていない
5)効果判定の時期が早すぎる(明確に効果が出るまでには、一般に3カ月強を要する)
また、プロポリスは世界中で利用されていますが、産地や製法によって有効成分に違いが出てきます。製造している会社によっても成分が違いますから、その製品の原材料産地名、成分含有量
、抽出法を確かめる必要がありますね。
原材料の産地によってミツバチや植物の種類は異なります。ミツバチ自体の習性や、花蜜・花粉、樹液などを集める植物によって成分や品質が左右されということです。また抽出法によって食品としての効力が変わってきますし、液状か錠剤、カプセルなどの形状によっても消化吸収に差が出てきます」
プロポリスを効果的に利用するには、製品ごとに微妙に異なる特色をきちんと把握しなければならない。やはり、プロポリスを熟知したエキスパート、医師の指導を受けることが大切なようだ。
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