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代替医療リポート






糖尿病(1)

30代でも糖尿病になる時代、誰もがその予防を考え
早急に行動することが必要になっている

 日本では糖尿病の治療が必要とされている人口が690万人を超え、その予備軍を含めると何と1370万人にもなるという(1998年厚生省調べ)。かつては中年以降でストレスの強い肥満の管理職に多い病気だった糖尿病も、今では30代の男性で6パーセント、女性でも5パーセントがその可能性があるという。

 この数字は成人の7人に1人は糖尿病であることを示しており、決して珍しい病気ではないことを意味しでいる。誰もがその予防を考える時代がやっできたというわけだ。そこで糖尿病のメカニズムから食事療法、さらには漢方、鍼灸、温泉、健康食品など糖尿病に効果的な代替医療も紹介してみたい。


正常な空腹時血糖値は65から110
あなたの血糖値は大丈夫?

 糖尿病はインスリン分泌低下やインスリン抵抗性という『遺伝的要因』と、食べ過ぎ、美食、運動不足、肥満、ストレスなどの『環境因子』が深く関わっている。

 糖尿病になった場合、治療を受けないと病状は悪化の一途をたどり、多くの合併症も併発する。しかし適切な治療を受け食事や運動に神経を使えば、進行を防ぎ良い状態に戻すことも可能な病気であることを理解したい。

 この病は古くから知られており、現在に至るまで食料事情が良い時代に増加する傾向があり、日本では戦後から徐々に患者数は増えている。

 では純粋に糖尿病が食べ過ぎや美食だけが原因で起こる病気かというとそうではなく、遺伝的な素因も大きく影響し、両親共に糖尿病の場合は50パーセント、片方の場合は25パーセントの頻度で糖尿病になるといわれている。

 この素因に環境因子である食べ過ぎや美食、ストレスや運動不足が加われば発病の可能性は最大限に引き出されてしまうという仕組なのだ。
 よく糖尿病になると「血糖値が高くなった」ということに一喜一憂する。ではなぜ高くなってしまうのかを説明してみよう。

 血糖値とは簡単に言うと血液中のデドウ糖濃度のことで、血液1dlの中に何mgのブドウ糖があるかを測定したものを言う。食事をして消化分解された物のなかから糖分(ブドウ糖・果糖・乳糖・ソルビートなど)が腸から吸収される。これらが肝臓に送られて全ての糖がブドウ糖に変化し、血液中に送り出されることになるのだ。

 食事をすることによって、このブドウ糖濃度が高くなり血糖値は上昇するが、通常この上昇を押さえるシステムが人問の体には備わっている。それが血糖値を下降させるホルモンで、膵臓から分泌される「インスリン」である。

 余談になるが、運動や空腹によって血糖値が下がった場合は、それを上昇させるホルモンもある。これにはアドレナリン・成長ホルモン・グルカゴン他多くのホルモンが存在するが、下降させるものはインスリンただ一つだけである。よってインスリンが何らかの異常でその役割を果たせなくなった場合、血糖値は簡単に上昇してしまうわけだ。

 話を戻すと、このインスリンの働きがスムーズに行われている健康な人は、空腹時血糖値が65〜110mg/dl、随時血糖値は65〜160mg/dlの狭い範囲に保たれている。
 しかしインスリンの作用が不足している人は、血液中のブドウ糖が脂肪や筋肉の細胞に取り込まれにくくなりエネルギー不足となってしまう。

 当然、エネルギー不足になった体はそれを補おうと中性脂肪やタンパク質まで分解してしまうため、血液は酸性に傾きますます高血糖になってゆく。

 この全ての働きは、インスリンが十分な役割を果たせずに起こる障害で、これを糖尿病と言うわけだ。

 糖尿病を詳細に分類すると、いくつかの種類があることがわかる。
ここでは
1.インスリン依存型糖尿病、
2.インスリン非依存型糖尿病
について説明してみたい。

 まず1のインスリン依存型糖尿病の多くは15歳未満で発病することが多く(大人でも発病する場合もある)、患者数は日本の場合、全糖尿病患者の5パーセント程度と少ない。初期段階から口渇や易疲労感、痩せるなどの在状が急激にあらわれるのが特徴で、インスリンの絶対的欠乏が起こるのでインスリン注射は不可欠となる。

 2のインスリン非依存型糖尿病は、その多くが成人になってから発病する。最初は自覚症状が無いのが普通であるが、病気が進むと高血糖・尿糖・口渇・多飲・多尿・易疲労感などを訴えるようになる。

 治療は食事療法と運動療法を主軸とし、経口血糖下降剤などで行うが、症状によってはインスリン注射をする場合もある。

 体重は次第に増加し、最大体重に達してから数年後に発病することが多い。なかには病状が進行し糖尿病的代謝異常により体重の減少がみられることもある。

 大人の糖尿病の大部分を占めるインスリン非依存型糖尿病の発病には、前にも述べた通り遺伝的な素因(インスリン分泌反応に異常があったり、筋肉や脂肪細胞などに働きかけるインスリンの働きが落ちるインスリン抵抗性の人たち)と、発病を促す環境因子(食べ過ぎ・美食・運動不足・肥満・ストレスなど)が深く関わっている。

 つまり遺伝的な素因がない人は、糖尿病にはなりにくいということである。また遺伝的素因があっても、環境因子が加わらなければ発病する可能性を下げることもできる。

 1、2どちらの場合も、多くの症状を訴えるようであれば、病気はある程度進んでいると考えた方がいいだろう。しかし、実は糖尿病の病状がある程度進んでいても、

 血糖値が著しく上がり意識が無くなる糖尿病昏睡にならないかぎり、高血糖自体による急性の障害はそれほど問題にはならない。

 問題は徐々に進行する慢性の合併症にあるのだ。

 糖尿病による合併症には、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害などがある。

 これらは高血糖のない人には起こり得ない慢性の合併症ではあるが、まれに長期間高血糖が続いてもこれらの合併症か認められないケースもあるので、個体差や遺伝的素因などの違いなども関与していると考えられる。

 また動脈硬化も合併症のひとつである。糖尿病の人は健康な人よりも早い時期に動脈硬化を併発し、急加速に病状は悪化していく。糖尿病の死因に、心筋梗塞や脳血栓などの動脈硬化が進行して引き起こされる病気が多いことも特徴的と言えよう。

 

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