漢方流・抜け毛対策(1)
ストレスや生活スタイルの変化から、抜け毛に悩む人が増えている。そこで、漢方流・誰にでもてきる髪の手入れとタイプ別対策法を記した。
なぜ髪が抜けるのか。その原因を探って、試してみよう、
髪を作るのは腎、髪の原料は血液
「最近、女性や若い男性の問で毛髪トラブルが増えている」と三健堂の吉村和子先生は言う。
いまや、抜け毛は中高年男性の悩みてはないのだ。
では、どうして髪は生えたり、抜けたりするのだろうか。
吉村先生によると、
「人はー日当たり、約60〜70本の髪が抜けると言われています。髪の寿命は男性で2〜5年、女性で3〜5年です。1本1本周期が違うので、一度に髪がなくなってしまうことはありません。でも、1日で70本以上もの髪が抜けてしまうとなると、問題ですね。
漢方では、髪を作るのは腎、髪の原料は血液だと捉えています。これらが欠けると、抜け毛の状態になるんです」
そこで、古村先生に腎の力を弱らせるもの、血液を不足させるものを挙げてもらった。
一般的に、こんぶやわかめ、ひじきなどが髪に良い食べ物だと言われている。しかし、本当にそうなのだろうか。
五行説によると腎のグループは黒色。漢方流に見ても、腎の力をつけるには黒い食べ物がお勧めなのだ。
逆に、スナック菓子やインスタントラーメン、ファーストフードなどは腎の力を弱める食べ物。というのも、塩分が多く含まれているからだ。腎は塩分の摂り過ぎに弱い。また、塩分を摂り過ぎると咽が渇き、水を多く飲んでしまう。手作りで、薄味の食事を心掛けるようにしよう。
漢方で失った髪を取り戻す――内因
腎の力を弱らせるもの
水分・塩分のとりすぎ
水分をとりすぎると、排泄のため、泌尿器を働かせることになる。また、塩分をとりすぎると、血液中の塩分濃度を薄めるため、水分が欲しくなる。その結果、腎が疲れてしまう。スナック菓子やインスタント食品、ファーストフードには塩分が多く含まれているので、注意しよう。
寝不足・昼夜逆転の生活
腎にも回復のための休息が必要である。特に、真夜中は腎を回復させるのに有効な時間帯である。12時から2時を中心にぐっすり眠るようにしよう。
冷え
体を冷やすと、腎の力が弱まる。そのため、薄着は厳禁だ。また、腎臓は下半身に
あるので、ミニスカートや薄手のパンツ、ジーンズは避けるようにしよう。
さらに、食べ物にも注意したい。生野菜や果物、アイスクリームなど、温度の低いものをとりすぎると、体が冷えてしまうからだ。
ストレス
不安やショックを受けると、腎の力が弱まる。カラオケや食事、友人に悩みを相談するなどして、ストレスを発散させるようにしよう。円形脱毛症はストレスによって起こりやすい。
血を不足させるもの
肩こり
血行が悪くなるため、頭部へ血液が行き渡らなくなる。
ダイエット
血液は髪の原料。しかし、ダイエットによって、その血液の原料であるタンパク質が不足してしまう。
頭皮の緊張
緊張すると、頭皮の中の血管がつぶされ、血行が悪くなる。
出産や病気の後
十分な血液を作ることができなくなる。また、ストレスもたまる。
その他、抜け毛には間違ったシャンプー方法や薬害などの外因もある。
「髪がなくなると、見た目も良くない上、紫外線や寒さなどから、頭部を守ることができなくなってしまいます。また、髪は排泄器官としての役割もあります
髪を通して、体にとって有害な金属などを排出しているのです。これらの機能が低下すると大変なことになります(古村先生)」
抜け毛は万病の元。さあ、漢方で失った髪を取り戻そう。
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