リラクゼーション
鍼灸・マッサージ
ここでは家庭でも気軽に取り組める身近なケア法をいくつかピックアップ。併せて、それを効果
的に取り入れたクリニックやリラクゼーション施設も紹介するので、ストレスケアの役に立ててほしい。
鍼灸・マッサージほか
鍼灸、マッサージ、漢方、気功などの「東洋医学」は、患部を重点的に治療する西洋医学に対し、体の内側にある「気」を強め、トータルに体調を整えていく。内側の「気」のエネルギーが強まると自己治癒力や免疫力がアップし、自律神経を整える意味でも効果
が期待できるということなのだ。
凝ってバリバリになった肩をほぐしてもらったら一気にリラックスした…。そんな経験をもつ人もいるだろうが、これは肩凝りというストレッサーを取り除いたためにストレス状態が軽減されたからである。一方で、自律神経のバランスが整ったため、ストレス状態が緩和されたともいえる。
かといって、肩が凝ったから、目が疲れたから、体がだるいからなどの理由で、ただやみくもに体中を押しても何の効果
も得られない。そこにはやはり「2000カ所を越える」といわれるツボの存在がある。すべてを説明するわけにはいかないので、ここではストレス症状として出やすいいくつかのケースに効果
的なツボを紹介する。
ツボを押すときのコツは、親指の腹で肌に対して直角に押すこと。強く押しすぎないのもポイントだ。押している時間は1回につき約3〜5秒。ゆっくり押して、ゆっくり力を抜くように心がけたい。慣れないうちはツボが分からなかったり、間違えてしまったりすることもあるが、骨の上は押さないように気をつけよう。
音・光
寄せては返す波の音や美しい音楽などを聞いていると、脳からα波が出るというのはよく聞く話である。
このように、音楽には心身の緊張や不安をほぐし、気分をリラックスさせる効果
がある。ここでは音楽ジャンルはあまり問われない。最近ではヒーリングミュージックのシリーズも多数発売されているので、自分にとって心地よい音楽を探すのも一興だ。
α波といえば、一部の医療機関やリラクゼーション施設で、光信号に同調してα波を増強するユニークなシステムを導入しているところがある。光の刺激によって導かれたα波がリラックス状態をつくり上げる。
入 浴
入浴というのは手軽にできるリラクゼーション法の王道である。
では、なぜ風呂に入るとリラックスするのか。第一に血行が良くなって新陳代謝が高まる。第二に湯につかっているときは浮力が生じ、体がのびやかになる。第三に、疲労物質の乳酸が取り除かれるため、凝りや痛みが軽くなる…などである。
ストレス解消をねらうなら、37〜39度のぬるめの湯に15〜20分かけてのんびりつかるのが効果
的。副交感神経が刺激されるからだ。
最近では、海洋療法「タラソテラピー」を併せて受けられるクア施設なども増えてきているのでそちらも注目だ。
効果的な入浴法
●最初は湯をかぶって体をならし
●浴槽では体を浮かすように
●湯上がりには適量の水分補給を
呼 吸
ストレス状態にある人は、ハアハアと浅く荒い呼吸をしていることが多い。
ストレスが原因で「過呼吸症候群」を引き起こすことがあるが、これは過換気によって血液中の二酸化炭素の濃度が低下し、手足がしびれたりする病気だ。もしこの発作が起きたら、応急処置として紙袋を口にあてて呼吸し、自分の吐き出す二酸化炭素を吸い込むようにすると気分が楽になる。
「過呼吸症候群」ではないとしても、ストレスでイライラしている、気分が憂うつなどの自覚があったら大きく深呼吸をしてみよう。これだけでだいぶ落ち着いてくるはずだ。また、ヨーガや禅などは呼吸法と密接な関係がある。
基本は腹式呼吸!
●リラックスした姿勢で、おなかをへこませながらゆっくりと息を吐く
●おなかをふくらませながら、息をゆっくり吸い込む。息を吐く時間が吸う時間よりも長めになるように心掛けながら、規則正しく呼吸を繰り返す
食 事
食事とストレスは一見関係が薄そうだが、実は大きくかかわっている。食生活の基本は1日三食。特に朝食が大事で、それを抜くと何かしらの身体症状や精神症状が現れてくる。
偏食もストレスのもととなる。ビタミンB1が不足するとイライラ不眠の原因となるが、これを解消するには、玄米や豚肉、タラコなどを、硫化アリルを含むネギなどと一緒に摂取するとよい。カルシウムには神経の興奮を抑える作用があるし、ビタミンCはストレスを未然に防ぐ効果
が期待できる。
何よりも「食事はエサではない、生きてゆくための基本だ」を念頭に、楽しく食事ができる環境を心掛けたい。
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