ホリスティック治療
ガンの年間死亡者数は、このままいくと2015年には約45万人に達するといわれている。つまり今は日本人の3人に1人が、ガンで亡くなるという時代に生きているというわけだ。これが西洋医学の限界なのかと、感じずにはいられない現実である。
そこで西洋医学の良い点は生かしつつ、ホリスティックな治療も行っている慈恵クリニック院長の山田義帰医師に話を聞いてみた。
私が西洋医学の限界を感じたのは、大学病院に勤務していた頃でした。特にガンが再発し体力が落ちている患者さんに抗ガン剤治療を行うと、副作用によってひどい苦しみを余儀なくされます。QOL(生活の質)は低下し、かえって寿命を縮める結果
となるのです。
本当にこれが患者さんのための治療なのだろうか? 私はいつも疑問に思っていました。そこで副作用のない治療法はないものかと研究を進めていくうち、代替医療やホリスティック医学と出会うことができたのです。
ホリスティック医学は患者さん自身の自然治癒力を高め、増強することに重点を置いています。
そして代替療法には、鍼灸や漢方など伝統的な治療法。気功、ヨガ、太極拳のような気のアプローチ。アーユルヴェーダやチベット医学などの伝統医学。アロマテラピー、オステオパシー、ホメオパシーのようなアメリカやヨーロッパが発祥のもの。日本の温泉療法、水治療、ショウガ湿布やビワの葉温灸などの民間療法。そして最近では機能牲食品による免疫療法など、ありとあらゆる治療法が紹介されています。
治療法の選択は、人生の選択と同じです。どのような治療法を選び、受け入れるかは患者さんの自由なのです。
肺ガンに効果的な機能牲食品
私は自然治癒力を高めるのに有効であると思われる機能牲食品を組み合わせ、現代医学が集学的治療でガンに向かっていくのと同じように、機能牲食品による戦略的アプローチで取り組んでいます。
このことは拙著『ホリスティック・アプローチ戦略的ガン治療のすすめ』(現代書林)に詳しく書きましたので、興味のある方は参考にして下さい。
ここでは肺ガンに有効な機能性食品について簡単に説明してみましょう。
実は特定のものが「肺ガンに効果がある」とは言えないのです。機能牲食品には効果
がある可能性もあれば全くないものもあるからです。
それは機能牲食品が薬とは違い、血圧には降圧剤、風邪には風邪薬というような効能・効果
が特定できないことを理解されるとよいでしょう。
つまり、免疫力を高めるにはAHCC、キチン・キトサン、リナグリーンエキス、プロポリス。栄養価の高いスピルリナ。活性酸素を除去するEM―X、地球生命体MX48。腫瘍血管を抑制するサメ軟骨。消化機能が良くなり微量
栄養素の吸収が高まるキレート水……。
他、数多くある機能牲食品には、それぞれに特色があり、ひとつを飲めば誰でもガンが治る魔法の薬というわけではないのです。
機能性食品は、いろいろな側面から患者さんの自然治癒カを高めるお手伝いをしているだけに過ぎません。だからこそどのような機能性食品を選ぶかは、重要になってくるのです。
そこで私は最近、少しでも患者さんに合った機能性食品を選べるよう、O―リングテストを参考にしながら選んでいるのです。
従来の価値観や固定観念にとらわれず、人々の幸福と人類の新たな可能性を信じて、21世紀の医療はホリスティックな医療に突き進んでいくと思っています。
肺ガンの患者H氏(50才)男性の症例
平成7年9月中旬頃より咳、喀痰、微熱が持続し、近医で感冒と診断され投薬を受けたH氏。しかし軽快せず10月2日にS病院を受診し、胸部レントゲン写
真で異常を指摘され、精密検査の結果「肺ガン」と診断された。
その病院では手術ができないため、10月17日に胸部の専門病院に転院。同21日に突然喀血し緊急手術が行なわれた。肺ガンの病巣は予想以上に拡がっており、上大静脈、食道、右気管支と心膜の一部に直接ガンが浸潤していたため、右肺全摘と可能な範囲を切除する大手術となった。
主治医は「緊急手術でリンパ節の郭清が不十分であるため、このまま放置すれぱ1年以内に再発する」と奥さんに説明され、本人も肺ガンの告知を受けていた。
平成8年1月10日に慈恵クリニックの山田義帰医師の元へ奥さんが相談に来院。手術で落ち込んだ体カを少しでも回復できるようにと、機能性食品のキチンキトサン、AHCC、プロポリス、リナグリーンエキス、スピルリナ、EM―X、サメ軟骨などを服用するように指導を受けた。これによりH氏は2〜3日で食欲が回復し、点滴による科学療法も乗り切ることが可能となった。
H氏は診察時に「今後もし主治医から勧められても、抗ガン剤による治療は是非とも避けたい。できることなら機能性食品だけで治療を行いたい」と希望し、そして実行した。
経過は順調で、4月1日より職場に復帰できるまでに回復した。術後1年が経過して行われた精密検査では、主治医の予想に反して再発は認められなかった。現在は術後5年が経過したが、特に再発も認められず経過良好であるという。
20世紀の医学は壊れた肉体の部分を修理する「治す」医学だった。しかし21世紀は代替療法が中心となり、生命力を高める「癒す」医療を目指すようになるだろう。この症例も代替療法により自然治癒力が発揮され、ガンを克服した実例である。
*メシマの高い抗腫瘍活性力
メシマコブの名前の由来は、かつての長崎県の女島(メシマ)にある桑の木にコブ状となって生息していたためである。このメシマコブを、ガン移植したマウスに投与したところ96・7パーセントの抗腫瘍活性を示したという(国立ガンセンターの実験より)。
その中でも極めて高い抗腫瘍活性があるPL2とPL5という菌種からエキスを抽出したのが『メシマピュア』である。メシマピュアは、ガンの増殖を抑制し、痛み、体力低下、食欲不振、倦怠感、体重減少などを和らげる他、ガンの転移や再発を防ぎ、抗ガン剤の副作用も軽減させるというスグレモノである。
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