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代替医療リポート






痛風・高尿酸血症


痛風ってどんな病気?

 痛風といえば、風がふいても痛いということからその名が付いたと言われるほど、痛みの強い病気である。

 布団が当たっても、人が横を通りかかっても、フッと息を吹きかけても、転げ回るほど痛いという(ジョークではなく事実!)。この病気が、一体どのようなものなのかを調べてみると、実は戦前の日本では非常に稀な病気であったようだ。

 しかし戦後、食事情が良くなっていくにしたがい、患者数が増加している。こうした状況は糖尿病と酷似しており、痛風も食原病の一つととらえておくべきであろう。

 では、具体的にどこが痛くなるのかというと、主に手足の先や関節などで(理由は後に説明)このことから痛風とまちがえやすい病気も多くある。

 例えば慢性関節リウマチ、老化に伴う変形性関節症、外傷・化膿・細菌による関節炎などや、外反母趾も足の親指の付け根が痛くなることから混同されることもある。

 前記の病気と痛風が明らかに違う点だが、痛風は体内にある「尿酸」という物質が増え、その尿酸が関節に沈着して痛みの「発作」が起こるということ。

 つまり痛風の場合は他の病気と違い、持続的な痛みではなく単発的な発作が起こるわけである。
 

痛みの元はどこから?

 なぜ痛風になると激痛が走るのかを説明する前に、「プリン体」というものの存在を理解したい。

 プリン体とは動植物の細胞の核や染色体の中にある核酸という物質の成分で、人体にとっては大変重要な成分である。このプリン体はその役割を終えると分解され、「尿酸」というものを作り出す。そして通 常は腎臓の働きによって、尿酸は尿に排泄されるのだ。

 しかし、人間は他の動物に比べ腎臓から排出できる尿酸の量が限定されており、体内に尿酸が蓄積されやすいためにトラブルが発生する。そのトラブルとは、

 1. 尿酸過生産型
  体内で尿酸が正常の人よりも大量に作られるタイプ。
 2. 尿酸排泄低下型
  腎臓から尿への排泄物のうち、尿酸の排泄だけが低下するタイプ。
 3. 混合型
  1. 2. の両方を持つタイプ。
 4. 二次性、続発性
  他に明らかな原因があるタイプ。主に多血症や白血病など。

 1. 2. 3. は、本態性または原発性といって痛風患者の大部分を占めており、遺伝的要因が影響しているが、現在のところ原因は明らかになっていない。

 以上の4点いずれかの原因により、血液中の尿酸が増加することを「高尿酸血症」といい、これが長く続くと発作が起き「痛風」となるわけだ。

 では、いよいよ痛風発作の激しい痛みの元についてだが、これは体内で増えすぎた尿酸が針状に結晶化(尿酸ナトリウム)し、関節などに沈着することによって起こるものである。この時、血液中の尿酸値は7・0 mg/dl以上の値になっていることが多い。

 ちなみに尿酸の正常値は、成人男子で4・0〜7・0mg/dl(平均5・5mg/dl)。成人女子で3・0〜5・5mg/dl(平均4・5mg/ dl)。これを超えると高尿酸血症ということになる。

 尿酸値を上昇させる原因としては、肥満、過食、飲酒、激しい運動、ストレス、遺伝などが挙げられるが、女性の尿酸値は一般 的に上昇しにくいと言われている。

 それは女性ホルモンが尿酸を排泄させる役割を担っているからで、女性が痛風になる場合はこのホルモンが減る更年期になってからが普通 と考えられている。

 また近年では高尿酸血症や痛風になりやすい人(尿酸値が高い人)は、積極的で指導能力にあふれ、活動範囲が広く、自己主張が強く、行動力に富み、努力することに負担を感じず、試験や競争を好むなど、やる気や気力の充実しているタイプが多いという性格的共通 項があること明らかになっている。

 反面そのエネルギーは、暴力的なトラブルを起こす方向に向く場合もある。

 このような精神活動が尿酸値とどのように関係しているかは、科学的な解明はされてはいないものの、過去の偉人であるニュートン、ダーウィン、マルチン・ルター、フランクリン、ゲーテ、アレクサンダー大王なども痛風に苦しんでいたと語られている。

 もし、あなたが痛風や高尿酸血症になったなら、歴史に名を残す大物になれる可能性があるかもしれない……。だが一生涯痛風発作の痛みと付き合っていかなければならないのだから、喜んでばかりはいられないだろう。
 
  痛風や高尿酸血症が軽度であれば、食事療法だけで十分に効果は上がる。一方、放置されて慢性期に入った痛風は、腎臓障害や多くの合併症のために治療は難しくなってくる。

 特に腎臓障害が末期になると、意識障害を伴う腎不全、高血圧、浮腫(むくみ)、心臓障害、出血傾向、尿毒症などを引き起こすので、痛風のコントロールには早期の治療が大切であることがわかる。

 痛風や高尿酸血症、またはこの発作を未然に防ぐには、食事療法が重要になってくる。食事療法の原則は、

 ・プリン体の特に多い食品は控える
 ・脂肪を制限する
 ・尿をアルカリ性にするためアルカリ性食品を摂る
 ・腎臓結石予防のため水分は十分に飲む
 ・酒類の制限をする(特にビール)
 ・体重を標準体重プラス10パーセント以内に保つ
 ・総カロリーを制限する

 となる。特に@のプリン体を含む食品を大量に食べると尿酸値が上がり、腎臓から尿へ排泄される。よって痛風の人は腎臓の尿酸排泄能力が健康な人の半分ほどに低下しているため、大きな負担がかかるので控えるようにしたい。

 しかし、プリン体の多い食品をいっさい口にしないというやり方は、けっして長続きしない。それはプリン体が「うま味」のある食品に多く含まれており、食べなければ必ず欲求不満に陥るからだ。

 まずは、プリン体を含む食品を10〜30パーセント減らす努力をし、長続きさせることが重要になるだろう。

 

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