ノニ (2)
厳しい自然環境で育ったノニが体に有効に作用する
「ポリネシアでは、絞ったノニの果汁を民間薬としていろんな病気の治療に使っていたんですね。それをある学者が見ていて成分を分析したところ、近代医学にはないすばらしい効果
があること発見したわけです。
アメリカでは、天然の植物から獲れる微量栄養素が、ガンを初めとした難病に効くということを生理学者や生化学者たちが発表しています。実際に国民が用いることによって病気が治った実績をつくっているわけです。つまり、そういう植物や果
物の中に、近代医学では治らなかったガンなどの難病を治すファイトケミカル(植物化学物質)があるということ唱えているわけです」
と、岡本医師は言う。
なぜ天然の植物や果物の中の微量栄養素が病気に効くのか。
「それらは暑くて紫外線が強い過酷な自然環境の中で育っています。そういう環境の中で育っていくためには、植物自体が栄養を備えて身を守らなければいけないわけです。
人間でいうと自然治癒力みたいなものですね。そうやって何千年もの間、生き延びてきたものの中にはファイトケミカルがあり、病気の治療に効くということです。
その1つがノニなわけです。ポリネシアは暑くて、紫外線が強いところです。そういう厳しい自然環境の中でノニは育っていますから、ポリネシアの人たちは経験上、ノニは体にいいということを知っていて民間薬として用いてきたんですね」
厳しい環境の中で育った植物には、それ自体高い栄養素が含まれていて人間の体に有効に作用するのだという。
そのため、群生する地域により薬効の強弱に違いが出てくるのは当然のことだろう。
ノニの果汁には
ガン細胞を正常細胞に変える
成分が含まれている
成分のところに明記した主成分「ダムナカンサル」について、もう少し詳しく説明しよう。
「ダムナカンサル」は植物中の黄色い色素として知られているもので、抗ガン作用があるということだが、これは日本の生体医工学者が発見している。
「私は『不思議発見。モリンダ・シトリフォリア果汁健康法』という本を書いています。生体医工学者の平松朋紀氏との共著です。その平松氏が慶応大学在学中の1993年に、熱帯性植物の中から抗ガン剤の探索を行っていたときに発見したのです」
平松氏は、熱帯性植物の中にガンに有効なものはないか、500種類以上の南国産の植物の抽出液に対して反応を調べていたが、その中にガン細胞を正常細胞に変えてしまった植物を見つけた。それがノニだった。後に平松氏は、ノニに「ダムナカンサル」という物質が含まれていて、これがガン細胞に有効な作用をするということをつきとめたのである。
ノニがガン治療に効果的なのは「ダムナカンサル」が含まれているからだけではない。
われわれ人間の体の中には免疫システムという自然治癒力が備わっている。有害なウィルスが侵入するとこのシステムが作動して、未然に病気を防いだり、病気に罹ってもそれ以上悪化させないようにしてくれる。
この免疫力がアンバランスになったときにガンに侵されてしまうのだが、ガンに罹っている人の細胞を活性化させるには、ゼロニンが有効なのだそうだ。
「ガン細胞を食べてしまう免疫力をゼロニンが強化してくれるんですね。免疫力の中でも、ガン細胞を捉えて消滅させる働きをするのがNK細胞ですが、このNK細胞を活性化させるのに、ノニの含有成分が非常に役立っているのです。NK細胞の活性化がガン治療を大きく進歩させていることは、今や世界中の医学者の常識となっています」
相変わらずガンは日本人の死因のトップである。新しい治療法が開発されているとは言え、怖い病気に変わりはない。そのガンの予防や改善に、あの小さなジャガイモに似た果
物ノニが有効というのはなんともうれしいかぎりだ。
内用、外用として使えるノニ
効果的な使い方をしたい
さて、このへんでノニを使った治療効果について聞いて見よう。
「前にも申し上げましたが、ノニは痛みをやわらげる効果がとてもすぐれています。私どもにはいろいろな患者さんがいらっしゃいますが、ある日脊髄圧迫骨折をした患者さんが来られました。その方は非常に強い痛みを訴えていたのですが、1日80ccのノニジュースを6カ月間飲み続けてもらったところ、痛みはとれ、経過は良好です。
膝の痛みでいらした患者さんには、1日60ccを2回に分けて飲むよう指導したところ、ちょうど2カ月経過したところですが、痛みはとれているようです。また、卵巣を手術したあと腰が痛くて苦しんでいた患者さんが来られましたが、その方には、1日60ccを2回に分けて飲んでもらっています。6カ月経ちましたが、痛みはだいぶやわらいできているようです」
痛風の患者さんには1日90ccを3回に分けて飲むように勧めたところ、1年以上続けているが、今は痛みの発作がなくなったそうだ。
痛みばかりでない。糖尿病の血糖値が下がった例もあるという。
「ノニは、好転反応が出なければ長いこと飲んでもかまいませんが、飲み方については、代替医療のことがよくわかっている医者の指導を受けながらやっていただきたいですね。
病気の種類や、病気が初期か中期か末期かによりノニジュースの飲み方や量
が違ってくるんですよ。代替医療では3カ月が目安です。3カ月でなんの反応もなければやめなくてはいけないですね」
ノニには、副作用はない
しかし、どんなに効く薬でも体にとっては異物である。人間の体は常に異物に対して作用するようプログラムされている。それは自己防衛のためで、これがいわゆる免疫作用と言われるものだ。異物に対して平常を保とうとして生体内で反応を起こすのだが、よくなるために一時的に起きるものを「好転反応」という。この反応を通
りすぎると解放に向かっていくのだそうだ。
「好転反応が出ても、それは一時的なものですから心配はいらないのですが、長期にわたったときは、一時飲むのを止めるか、あるいは飲む量
を減らすなどして様子を見てください。医者に相談するのもいいでしょう」
岡本医師が診療したケースで出た好転反応は、発疹、発熱、頭痛、下痢、以前からあった痛みがさらに強くなった、皮膚炎が悪化したなどだが、いずれも2、3日〜1週間でおさまったという。
ノニは飲むばかりでなく、外用薬としても使える。
「切り傷や虫さされにノニの果汁を塗るだけで効果があるんですよ」
ジャガイモに似た小さな果実に秘められたパワーのすごさ。ポリネシアの人たちが「自然がくれた驚異のフルーツ」と崇めたのも頷けるような気がする。
|