電子療法―糖尿病
インスリンの不足から糖尿病は発症する
まずは糖尿病のメカニズムから理解しておきましょう。
私たちが生命活動を維持するためには栄養の摂取が不可欠ですが、栄養素のうちの半分以上は炭水化物によってまかなわれます。
食物に含まれる炭水化物は体内でブドウ糖に変換され、エネルギー源として使われます。もちろん必要に応じて体内の各臓器に運ばれるわけで、そのため血液には一定量のブドウ糖が含まれています。
これが、「血糖」と呼ばれるものです。この血糖が異常に増え(「高血糖」と呼ばれます)、ブドウ糖が体内で十分に使われないまま尿とともに排出されてしまうのが、糖尿病です。
では、どうして糖尿病は起こるのでしょう。主な原因としては、インスリンというホルモンが不足することが挙げられます。
インスリンは膵臓内に散在している内分泌腺組織「ランゲルハンス島」のべ一タ細胞から絶えず分泌されているホルモン。
血中のブドウ糖を体内のさまざまな組織細胞に必要な量だけ送り込み、逆に余分な糖分をグリコーゲンという物質に変えて肝臓や筋肉に蓄積したり、あるいは中性脂肪に変えて蓄えたりする機能があります。
さらに甲状腺、脳下垂体、副腎といったホルモンの働きにも微妙な影響を及ぽしています。つまりインスリンが不足すれば、血糖値が正常に保たれなくなったり、内分泌や代謝の異常が表れたりするわけです。
ならばどうしてインスリンが不足するのかというと、これは多種多様です。たとえば食べ過ぎ、飲み過ぎ、ストレス、運動不足、膵臓の動脈硬化、さらに遺伝的な素因もあります。
糖尿病は死に至る恐ろしい病気
糖尿病にはいくつかの種類があります。よく知られているのが「インスリン依存型糖尿病」「インスリン非依存型糖尿病」です。
中年以降に多い糖尿病ですが、インスリン依存型糖尿病は15歳未満で発症することが多く、口が乾く、疲れやすくなる、痩せる――といった症状が急激に現れます。
ただインスリン依存型糖尿病は、全糖尿病患者の5%に過ぎません。原因としては、前述したインスリン不足の原因では触れてはいない、ウイルス感染や自己免疫反応に関係があるとされています。
一方インスリン非依存型糖尿病は成人してから発症するケースが大部分。最初は自覚症状がありませんが、進行すると、やはり口が乾きやすくなる、
疲れやすくなる、尿の量も回数も増える、やたらと食欲が出る、甘いものを欲しがる、大食して太った後に痩せる、さらに男性ならインポテンツ、女性では月経異常になる、湿しんができる――といった症状が出ます。
さらに進行すると、動脈硬化、脳卒中、狭心症、白内障などの視力障害などの合併症に悩まされるようになり、体の抵抗力が落ちるため腎炎、結核、膀胱炎といった病気にかかりやすくもなります。
また若年性の糖尿病では発作的な意識不明に陥ることもあります。これは糖尿病性昏睡と呼ばれ、放っておくと命を失うこともあります。
このように、糖尿病はさまざまな合併症を引き起こす恐ろしい病気なのです。まずはこの病気にかからないよう、食べ過ぎや飲み過ぎ、ストレス、運動不足などを避けて、健康的な生活を心がけることが肝心です。
低周波療法はインスリンの分泌を促進させる
とはいえ、糖尿病にかかってしまった人に「予防」を訴えても意味はありません。では、その治療はどのように行えばいいのでしょうか。
糖尿病は一生根治しない病気とされていますが、実は電子療法により根治できるケースが少なくありません。ただ、電子療法だけに頼るのは禁物。
最も効果の高い食事療法、運動療法と併用することが、さらなる効果を生むのです。ただしインスリン依存型糖尿病の場合、インスリンの絶対的欠乏が起こることから、インスリン注射は不可欠です。
食事療法の基本は、血糖値を高くする炭水化物を制限すること。摂取力ロリーも、体重1キロにつき30カロリーと、最低限にまで落とします。これに、適度な運動療法を加えます。週に1度激しい運動をするというのではなく、毎日のウォーキングやストレッチが有効です。
さて、電子療法では電位療法、負電荷療法、高周波療法、さらに超短波療法、低周波療法が効果的です。
電位・負電荷・高周波療法では治療器の上に30分乗っているだけの「普通荷電法」を1日1〜2回実施します(出力は中程度)。
超短波療法では、ヘソとミゾオチを結ぶ直線の真ん中、そしてその裏側に電極を当てます。出力は「中」。1回田分を1日1〜2回実施します。これにより膵臓のランゲルハンス島の血行が促進され、インスリンの分泌が高まることが期待できます。
低周波療法では、肩の線と背骨の線が交差する部分に十の電極を、その真下の腰の部分に−の電極を当てる「脊髄通電法」を出力「弱」にして1回45分、隔日で行います。超短波療法との併用が望ましいのですが、同時に行うことは禁物です。
いずれも注意しなければならないのは、糖尿病患者は皮膚が力ブレやすいということ。導子やパットは常に清潔にし、使用時には必ず皮膚に密着させることを心がけましょう。万が一湿しんやカブレが起きたら、治るまでしばらく治療は休むようにします。
ともあれ、素人判断は危険です。電子療法を実施する際には、必ず医師の指導を受けることが肝心です。
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